2016年12月5日月曜日

照沼重輝の中国彷徨記(南方方面)・・・11

2016.12.5月 曇天 午前5:19
 海南島を南に南に走り、三亜に向かった。途中の岬で休み、少数民族の施設の見学を
し、心が和み、疲れが取れた。少数民族の子供をビデオで写し、その映像をみせたら感激
した様子だったので、ビデオをプレゼントしてしまうかなと思ったが、思いとどまった。プレ
ゼントを映像管理が無理だろうと思ったからである。
 現地族の子供と別れて更に南の三亜に向かった。左手に太平洋を見ながら走る。窓を
開けると、南からの潮風が匂う。高い椰子の木がツンと青空に向かっている。白砂には
漁民の小船が船体を乾している。正に南の浜の理想の美しい景色を、先ほどから数時間
を眺め続けられている。私は先ほどから北の浜と南の浜の大きな違いを考えていた。
北浜には雪と北風が似合うが南浜には椰子の木とギラギラ輝く太陽が似合う。今は南の
浜沿いを、更に南下しているのだ。ラジオからインドネシア的な音楽が流れている。私の
心は南方のベトナムの方に向けられていた。私には朝日、白砂、椰子の木、入道雲、
青雲、岸で砕ける波、漁民の小船、波打ち際で戯れている子供、太陽光の海面での
反射光、南風、南十字星、夜半の海等は全く詩的な気分になってしまうのである。
今夜の宿の三亜では、何を楽しもうかと考え始めた。間もなく三亜に着く。
                 アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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