2016年12月26日月曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(ペンシルバニア州泊)・・・6

2016.12.26月 快晴 午前5:50
 ニューヨークを出てIN80号線を西に走った。初めて見るアメリカ西部への出発である。
午前中はニューヨークの貿易センタービルやセントラルパーク等周辺を一回りして観光、
午後になり、ジョージワシントン橋を渡り、IN80号線に乗り西にむかったのである。その
景色の感想は、小高い木に囲まれた美しい家並みや中層ビル群、ところどころに見える
トウモロコシ畑の広々とした耕作地であった。とにかく、交通事故だけを注意して走った。
同乗のA君はビデオを回すのに熱中していて、景色はあまり目に入らないようであった
が、事故が起きないように名ナビゲター振りを発揮していてくれた。2時間も走ったら、
ドライブインがあったので、アメリカの初経験として入ってみた。駐車場も入り易く、悠々
と停められたし、駐車の安全性も日本より優れていた。思うに、アメリカの駐車場は広い
土地を更に将来を考えて作ってあり、狭い土地を工夫して今利用できるように作ってある
のが日本のようである。建屋に入ると、コンビニ有り、マック有り、休息所有りで悠々とした
ドライブインである。トイレに入ると、備え付けのテッシュがあり、いつも清掃されている
綺麗な床が目に入った。便器と便器の間は十分なスペースがあり、清潔な便器が備わっ
ていた。旅人を不快感にしてはならないという意識が感じられる公共施設であった。
その後のドライブインは、全くどこも同じようであった。一体どこから高速料を取らない
アメリカの高速道路の維持費用は賄われているのか、不思議な感覚を抱いてしまった。
2時間で約250km走り、ペンシルバニア州に入ったので、高速を一寸降りてみた。
目的は田舎の一般道はどうなっているかであった。対面からも後ろからも車は全然来ない
道であったので、飽きてしまい、直ぐに高速に戻り今夜の宿屋を探した。モーテルの看板
が見えたので、車を高速道から一般道に降ろし、モーテルに直進させた。田舎の名もない
町にはモーテルは二三ヵ所しか無い。そのモーテルの客は、大型トラックの運転士又は
営業マンで観光客や彷徨う客は居ないようであった。パス―ポートとカードを出して
カウンターのおばちゃんに宿泊できるかを聞くと、部屋はありますと返事をくれた。
いかにも田舎のおばあちゃんのようで、微笑えましい人柄であることを感じた。アメリカの
田舎の人の人柄は美しいという言葉で全体を表せるようだ。部屋に入り、近くに見えた
ファミリーレストランに夕食に向かった。アメリカで始めてのステーキを食べ、勘定を
済ませると1200円程度であったが、味は表現しない方が良く、唯満腹感だけは満たせ
た。次回は「ただ走る」を記します。
                アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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