2015年5月8日金曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(眠るまで)・・・33

2015.5.8金 快晴 午前6:00
  水戸弁・・・桜がどこかに行っちゃったが、あたり一面に新緑がやってきったっぺな。
  高速道の駐車場の隅で車内泊となり、リクライニングを倒して靴下を脱ぎ、私の疲れを
取るスタイルで横たわった。すぐには寝付けないので、そーっとあたりを見渡した。旅の
彷徨者のような車が反対側にそーっと停まり、大木の下にはミニバンがカーテンンを閉め
て停まり、駐車場の暗闇のあちこちにそーっと停まっている車が数台いた。どの車にも
人間の顔が見えないので、寝ていると思えた。車での野宿にもアメリカ的な個人主義
の形が覗えた。私は仰向けになって、フロントガラスから満天の星空を眺めた。磁石を
取り出し、日本の方向を定めて関係各位の平和を願い軽く寝たままで拝礼をした。
   この夜空の彼方の果てに日本がある。今頃日本では稲刈りかと考えた。遠い祖国を
思い出した時に、真っ先に稲刈りを考えるなんて農耕民族の血が流れているのだと
再認識をさせられてしまった。フロントガラスから夜空を眺めていると、あまり良いこと
は考えずに、淋しいことを考えるようになった。これはイケナイと思い、明日の楽しい
ことを考えるようにしているうちに眠くなってきた。明日はどうなっているのだろうか、
何か良いことが待っているかもしれない、星空に柄にもなくおセンチになるなと言われ
たかな、と考えているうちにと寝むりについてしまった。
   明日は車内泊で目を覚ました時にを記します。
                                        アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝
風の強い日であった高速道


  

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