2016年7月28日木曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(名誉挽回ホール)・・・41

2016.7.28木 快晴 午前7:03
 梅雨が終わったようだ。朝から青空の一部が雲の合い間から覗けている。気持ちが良い。
名誉挽回とばかりに4番ホールに向かった。距離は425ヤード、アメリカのコースは全部
が長いので難コースになってしまう。油断が出たか白人は右に曲げて深いラフに入った。
黒人はフェアーウエーの真中をキープしたがあたりがいまいちであった。俺はテイーグラン
ドに立って、深く息をのみ込み、ゆっくりとスイングを始めた。ギリギリのゆったり感でクラブ
をトップの高さに持っていってから、自然の力で振り下ろしボールを打った。びっくりである、
力を自然に抜いて打ったボールは一番の飛びで飛んで相当な距離を出したのである。今
思えば、力のいらないスポーツがゴルフだよと先輩にいつも言われていることを思い出す。
アメリカ人が俺のボールを見て「ファイン・ショット」と叫んでくれた。俺は何となくチャンピオ
ンになったつもりでフェアウエーの真中を歩いてボールに向かった。僅かの差で黒人の
ボールを抜いた距離が出ていた。それでも残りの距離がゆうに200ヤードはある。最後の
打順で三番スプーンを出して、載せてやろうと野望を持ち、力が入っていることを忘れて打
った。見事にボールは左の方に反れてグリーンをはづしてしまった。一日天下どころか、
一打天下で終わってしまった。白人はラフから、黒人はフェアーウエーから乗せて、ピン
傍に乗っていた。残念至極。
                 アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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