2016年7月26日火曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(ショートホール)・・・40

2016.7.26火 曇天 午前6:11
 三番のショートホールに移った。打順は白人からで距離は200ヤード、カップは右方面
に切ってあるようだ。グリーンの左はカート道路とブッシュであり、右側は浅いラフである。
白人のボールはややセンター横につけ、黒人は中央にボールをつけた。俺は三番スプー
ンで思い切り力を入れて打った。距離があるコースなので力は自然に入る。力を入れた
ボールは左に曲がりグリーン横にこぼれてしまい、二打目を打ちにくい場所に落ちていた。
白人がボールを移動しても良いよと言っているようだが、侍魂で移動しないでやせ我慢を
してグリーンに上げようとして打った。打ったボールは見事にグリーンの上を転がり、反対
側の浅いラフに転がってしまった。ゴルフはこうなると思考力は半減、身体バランスが崩れ
てしまうことになり、顔は血気帯び、足はヨロヨロ、手は脂汗、目は焦点定まらずの状況
である。正に日本人のゴルフのうろたえかたをアメリカ人に見せているようになってしまっ
た。俺はそれでも笑顔を崩さず、ボールをやっとグリーンにのせて、2オバーのダボで
ホールアウトをした。黒人はボギー、白人はパー、俺は醜態を見せてダボになってしまっ
た。考えることは名誉挽回しかない。いそいそと次のホールに向かったのである。外地で
のゴルフは舞い上がり気味になり乱調を招くのである。
                アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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