2015年8月21日金曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(高いモーテルと食事)・・・新11

2015.8.21金 曇り 午前6:20
 俺はあてもなくワシントンの夜を疾走していた。目的は安モーテルを探している。この
街は綺麗であった。アジアに見られるごった煮のような街はどこにも無かった。俺には
合わないので、躍起になってモーテルを探したが、所詮無理で徒労になりそうになって
いる。夜半になり、とうとう一流ホテルチエーンのモーテルになってしまった。車を停め
てカウンターに向かい、値段を聞いた。今夜は安くするよと言われたが、しめて190ド
ルを取られる羽目になった。日本ならば地方都市の一流ホテルの値段である。車に寝
るより良いかと思い、カードを出してサインをして、カード鍵をもらい部屋に向かった。
空調や水、それにテレビ等の電気を使い放題にして割り安感を調整するほかないと
考えたが、浅ましい考えなので止めた。それならば、夜景を楽しもうと窓を開けたが、
それらしい夜景は見えず、どこまでもついていない夜になってしまいそうになった。
 部屋で持参したビールを氷の中に入れて急速冷蔵にして冷やしたが、とても急に
冷えるものでもなく、温かめのビールを飲んで神経を癒すほかなかった。日本の町で
は考えられないが、アメリカでは数歩で飲食店には行けないである。良くてもワンブロ
ック先や車で数分先になり、食べる欲か休む欲かが喧嘩をしてしまうのである。俺の
場合は休む欲が勝って、持参したもので我慢をして寝てしまうのであった。でも時には
食べる欲が勝つ場合があり、車で飲食店探しに躍起になることがあったが、動物が
餌探しで彷徨しているようであり、食べた後でも満足感が湧かなかった。この夜は
休む欲が勝ち、モーテル代は高かったなと考えながら、持参したもので我慢をした。
  明日はワシントンを出てアメリカ南部へを記します。
              アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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