2015年4月11日土曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(ロングアイランド最北端に達す)・・・15

2015.4.11土 雨 午前6:45
  水戸弁・・・雨が降ってだ、桜はまだ頑張ってんだな、俺も頑張るほかねーな。
  マンハッタンからフリーポートを抜けてシャリーに達し、サウサンプトに達した。もう
先には道は無い。最北端に達したが、何もなかった。私は海原の先を眺め、一入で
悦に入った。空にはカモメ、地べたは白砂、水平線には大型船、波打ち際には貝殻
の景色であった。カモメの鳴き声で我に返り、車に戻りエンジンをかけた。窓からも
しばらく水平線を眺めていた。波の音とカモメの鳴き声だけが聞こえるだけの一人
旅であった。このままここで一生が過ごせたら、どのような人生が送れるだろうか、
ふと考えていた。カモメの鳴き声が我に返させた。返りは南に向かう旅である。
今度はところどころの右側に内海を見ながら帰るのである。マンハッタンに戻るのは
単純であり、ロングアイランドのどこかに泊ろうと思った。全米屈指の富豪の家が
数多くあるという。この家を何軒か見て帰ろうと思い立った。回れ右だが、アメリカで
は回れ左になるわけだ。車を返し、夕日を浴びて帰途に着いた。返りの旅は景色を
良く見ないで運転した。行きの景色の感動と返りの景色の感動は反比例だと思った。
あっという間に100Kmを走り、マンハッタン圏内に入った。富豪らしい家は見られ
なかった。考えてみると、どんな大邸宅でも手の届く家ならば好奇心が出るが、手の
届かない家を見ても無駄だと思った。現実的な私であった。今度はモーテル探しを
始めた。ホリデイインがあった。便利である、目の前にスーパー等の大型店がある。
ここにしようと思い、車を駐車場に入れカウンターに向かった。ホリデイインモーテル
はマーマーの値段であることは知らなかったのである。
                                      アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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