2016年5月10日火曜日

照沼重輝の中国彷徨(青島ホテル)・・・36

2016.5.10火 雨 午前5:44
 青島の飛行場上空は青空で太陽が輝いていた。機は青空から一気に滑走
路に降りた。機内アナウンスが終わると扉が開いて機外に出られた。立派な
飛行場であった。俺は近代的空港ビルと滑走路周辺の最新器具を見ながら
歩いてビルに入った。手荷物を受取り、国内便なので簡単に外に出られた。
  待ち受けていたのは、ホテルの客引きとタクシーの運転士であった。ホテル
は予約をしていないので、不安があったが5つ星の立派なホテルを選んだ。
宿泊料金は約15,000円、高いと思ったがそこに決めた。景色が良いらしい
ことを盛んに言うのであった。ホテルの近くに青島ビールの本社があるらしい。
それに毛沢東の専用海岸も近くにあるらしい。青島は鄙びた町かと思ったら
ずいぶん近代的で社会資本が充実した町らしい。今夜は冷えた青島ビールで
一杯やろうと決めながら、タクシーに乗ってホテルに着いた。多少驚いた、
15,000円のホテルとは思えない立派なホテルに着いた。ロビーのあらゆる
金具が金色で染まっている。おまけにボーイの帽子から足元まで金色で覆わ
れている。フロントの受付嬢が「どうだ、驚いただろう」という目線を俺に送って
きた。俺はそのようなホテルの心理が読めるので、経営努力しているなと
いう感じ方をしてしまった。ロビーの一番良い場所は朝鮮焼肉レストランで
ある。そうか、この辺は朝鮮族が多いのかなと思えた。昼間から開いている
レストランのドア嬢はチマチョゴリを着けてニコニコ目線を送ってきた。今夜
来てくださいの合図と思ったので、目線を外しフロントで受付をした。フロント
で海際の部屋を注文し、鍵を貰い、ボーイの案内で上階の部屋に入った。
大きな窓のカーテンを開けたら、一気に大海が目に入ってきた。
 海面がキラキラ輝き、波穏やかで、遠くに漁船が忙しく動き、漁船の音と
太陽の光のコントラストが平和的に耳や目に入ってきた。瞬間、今夜の
食事を楽しくする方法を考えた。
 次回は朝鮮焼肉と朝鮮風カラオケ店の夜を記します。
          アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

0 件のコメント:

コメントを投稿