2015年3月17日火曜日

2015年の中国計画(空海は帰国を急ぐ)・・・76

2015.3.17火 晴れ 午前6:30
   空海は恵果の埋葬を見届けると帰国を急いだ。手配していた仏具が出来上がってきた。盛大な
送別の宴が催されたようである。長安の仏教界や文芸界の著名人達が一堂に会したと思われる。
皆が空海の早い帰国を惜しんだ。別れの最後に一人の高僧が柳の木を折り、空海に渡し抱擁しながら「できることなら君と一緒に日本に渡りたいものだ」と言ったかもしれない。70を過ぎた高僧は
いつも空海に日本に渡りたいと明かしていた。
   別れと言っても、古は永運の別れであったから、特に感情は高まったに違いない空海は後ろを振り返り、振り返り、送る人の姿が見えなくなるまで、振り返ったであろう。向かうは大陸のどこかの港で港であった。
                                                   アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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