2015年7月10日金曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(6000Kmで降りた)・・・67

2015.7.12土 快晴 午前7:00
水戸弁で・・・晴はいいな、青空が堂々と横たわっているよ、空をみっぺ、前を見れる。
60歳の時にアメリカ横断を開始したから大陸の横断中に6000Kmの地点で下りて、
その町の名前の意味で俺の人生の将来を占ってみようと考えていた。5800Kmの
地点辺りで俺はそわそわしてきた。例えば「死の谷とか、墓場」を意味する町の名前
であったら、お先が暗くなるであろうし、「発展とか財宝」とかを意味する町であったら
ウキウキ感が起きる。200Km手前から道路標識に出てくる町の名前は、瞬間的に
読んでも意味が分からないので、ドキドキすることは辞めた。200Km先までに高速
を出る出口は無数にあったので、ほど良い出口を選ぶことはできない。すべて運命に
任せるやり方で良いと考えた。150Km、100Km、50Kmと距離が近づいている。
人生60年が過ぎた先の人生の占いがバカみたいな方法で決まるのだと思うと、
多少の緊張感が出てきてしまった。途中で辞めよかなと思ったり、悪い名前が出たら
そこから良い方向に導く理屈を考えるのも悪くはないとも思ったりした。俺って全てが
このように考えたりしてしまうのだとも、反省をしながら前に進んだ。20Km地点まで
進んだ。10Km地点で、悪い名前が出ないように神に祈願するようになってしまった。
人は何の手もなくなると、神頼みしかないことに気がついた。7Km、3Km、1Km
出口が見えてきた。何と言う町があるのだろうか。弱気から強気に気持ちが変わった。
良し、良い町に突進だ、心に気合を入れてハンドルを切る準備をした。
                                                 アメリカ・大陸馬賊隊・・・照沼重輝

0 件のコメント:

コメントを投稿