2016年4月3日日曜日

照沼重輝の中国彷徨記(鄭成功を偲ぶ)・・・22

2016.4.3日 午前10:00 曇りから雨
 俺は鄭成功の生まれた平戸島の海岸に急いだ。長崎から平戸島へ渡るのは橋を
跨ぐほかないので、一気に橋を渡った。島の町に入らないで島の左側の道路の入り、
太平洋を左手に見て走ると、ほどなく鄭成功が生まれた海岸に出た。浜の岩場の陰
で産気づいた母が生んだのが厦門の英雄となる鄭成功である。その生まれた海岸に
立ち寄る。車を降りて真っ白な海岸に降りる。波打ち際まで50mを歩いて海と砂の
淵に立つ。眼を上げて遠くを見ると小さな漁船が彼方で漁をしていた。日本の南には
既に入道雲が幅を利かせていた。入道雲に目をやり、更に遠くの空に目をやると、
一気に俺の脳裏に南シナ海の光景が浮かんできた。平戸島よりスケールのでかい
南シナ海の数々の光景が次々に浮かんでくる。台湾、上海湾、杭州湾の島々、
浙江周辺の海岸、アモイの数々の海岸、思えば数えきれない大陸の海に臨んだ
昔を思い出していた。
            アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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