2015年6月20日土曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(頂上から降りる)・・・57

2015.6.20土 快晴 午前8:00
   水戸弁で・・・しばらくぶりに晴れだ、今日は何か良いことがあっかな、みどに行くべ。
ロッキーの頂上でひとしきり物思いに耽ってみたが、素晴らしいアイデアは出なかった。
凡人の淋しさを味わいながら、坂を下り始めた。降りる途中の景色はなぜかあまり憶えて
いない。遠くの青空と山の岩肌を交互に見ながら一気に降りた。日本の山間だと数分で
降りてしまうが、さすがロッキーの山は数時間がかかった。人は登る時と降りる時は、
どちらが爽快か考えながら降りた。人は登る時は目標があり、その目標を達成する強い
意思を抱いて登り、達成した時は嬉しい気分になるが、降りる時はその意志の半分程度
の力で降りるようになる。楽々のエネルギーだけしか使わないで降りるから、使ったエネ
ルギーと比例するので、降りる時は爽快感がないのだと思った。要は山の爽快感は使っ
たエネルギーと比例すると思った。そんなことを考えながらロッキー山脈を一気に降りた。
山を下り着いた町はソルトレイクであった。塩の町と言われ白銀の湖を抱いている町
である。何か面白いことを探しに行こうと思った。坂はまだ続いているが、なだらかに
なってきた。もう町は近い、夕飯は美味いものにありつけるかな。
                                         アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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