2016年8月24日水曜日

照沼重輝の中国彷徨記(玄中寺へ)・・・3

2016.8.24水 曇天 午前6:27
 玄中寺に行こうと思ってかれこれ周辺に聞いたが道を知っている人はホテルにいなかった。
俺は外に出てホテル前のタクシー運転手に聞いた。寺の名前を漢字に書いて示したら、その
運転手は分かると言う。直ちに商談成立、俺たちはホテルに荷物を置いてタクシーに乗った。
ホテルから南方に80kmの距離であり、要する時間は往復5時間の道のりである。山西省
太原は石炭産業の有名な町であり省都でもあるが、現地に行くまでは相当な田舎に見えた。
約3時間後に玄中寺の麓に着いたが、山の頂上に寺らしきものが薄ぼんやり見えるだけで
ある。何と頂上に上がるには歩くか、細い道路をくねくねと用心深く車であがるだけのようで
ある。しかし、細い道路の上り口に日本のテキ屋のような人相の悪い人が数人が店を出し
ている。俺は知らんふりをして細い道路に入ろうとしたら、「待て、上に行くならば通行料を出
せ」と言われた。金額は30元である。俺は10元ではどうかと言うと、彼は駄目だ15元だと言
う。そこで、俺は20元を支払い彼のにっこりした顔を確認し、堂々とゆっくり車を上に向かって
走った。中国には時々このような経験をしている俺には理解できるが、日本人には分からない
田舎地元の習慣に遭遇する場合がある。玄中寺の正門に辿りつけ、タクシーを降りて下界を
眺めたら、そこはまるでグランドキャニオンのような景色であった。このような景色は、観光
事業の大きな資本になるであろうと思えた。玄中寺で永代供養のお願いをしてお金を支払い
山降りたが、降りる時はお金を支払わないで済んだ。私的通行税にも良識があるのだなと
思えた。次回は30年前の北京初体験を記します。
             アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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