2014年12月12日金曜日

2014年までの中国(吉林省の遺棄爆弾)・・・193

2014.12.12金 曇天 午前5:15
  その飛行機は二十人乗りくらいの超小型飛行機であった。上海から長春まで二三時間くらいかかるようであるが、この小型飛行機で行くのかなと思ったら、不安感がドーッと襲ってきた。しかし、行かなくてはならないので搭乗した。一気に上空に達し、周囲が青空だけの世界になった。全然揺れないないのだ。超小型飛行機は我々に快適な空の旅を提供してくれた。ジェット小型機は成層圏を
飛んでいるので揺れないのだ。私は行く先の不安感を一時忘れて、空の旅を楽しむほかないと考え、下界を見下ろしてみた。期待は太平洋の海岸線を飛んでいるようだ。揚子江沿いから東に機首を向けて飛んでいた。一時間も飛ぶと青島上空あたりに来た。蒼い海、蒼い木々の間に茶肌の
荒荒らしい地べたが見えた。世界地図で見たような地形が見える。多分に昔は斉の国と言われた
ところだ。やがて下界は青島から煙台のあたりになった。あと一時間半で吉林省の長春に着く地点と思われる。長春の飛行場では、どのような仕草で詫びるか考えると、一瞬で頭が熱くなった。嫌なことを思い出してしまった。途端に下の下界がボヤーとしか見えなくなってしまった。明日はいよいよ長春の飛行場での出来事を記します。
                                               アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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