2015年10月13日火曜日

照沼重輝のアメリカ彷徨記(南国の夜に気が付いた)・・・新28

2015.10.13火 ☀ 午前5:10
 水戸弁で・・・外は暗いな、所在なくキーを打つも、まとまんねなー、出るか否かだ。
ニューオリンズの危険なストリートを歩くうちに、警察官の吊るしてある小道具の異変に
気づいた。それは右腰に拳銃と左腰に電気銃が吊り下がり、手錠は二丁、その他のプロ
テクターが鎧兜のように警官の体に連なっていた。まるでロボコップであり、スキのない
攻めるに躊躇する形をした警官の姿であった。その警官が20mおきに立ち、刺すような
鋭い目で通行人を観察している。俺は何食わぬ顔をして、その警官を観察しながら、
危険なストリートを歩き、ニューオリンズの夜を楽しんで散歩した。メキシコ湾を望んで
いる地帯の夜の熱気は、朝方まで冷めそうになかった。
 俺は歩き続けるうちに、へとへとになる一歩前で、俺は何をやっているのだろうかと、
考えてしまった。日本から1万kmも離れているニューオリンズの夜更けと朝方を彷徨
っているのだ。多大な費用と時間をかけて、何かを求めて歩いているのだ。それは何か
を求める旅か、何かを忘れる旅か、双方が混在していて分からなくなってしまった旅に
なってしまっている。
              アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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