2016年1月28日木曜日

照沼重輝の中国彷徨(何かと出会える)・・・11

2016.1.28木 快晴 午前8:00
 俺はふらふらと上海の町に出た。花園飯店を出て左に曲がった。何と日立物流の上海
支店が左側に目に入ったが、賑やかな右方向に歩いた。「夜の上海」という中華料理店を
右に見て歩いた。錦江飯店というホテルが見えた。後で分かったことだが、そのホテルは
毛沢東の別荘でもあった。厳めしい服を着たホテルのゲートマンが立っていた。毛沢東が
どのような別荘で過ごしていたかを見たかったが入らないで真っ直ぐ進んだ。人が溢れて
町を歩いている。小さな商店街が表れてきたので、その町を更に進んだ。電気器具店や
何かの小さな部品屋があった。中国の国ではまだまだ家財を修理しながら暮らしている
時世なんだと理解をした。揚げパン屋、餃子の皮だけ売っている店、ネギだけ入っている
麺店、暇な店の店員は顎を両手を支えて通りを眺めている。人混みをかき分けるように
して前に進んだ。向こうから乞食が丼を持って進んできた。その丼の中を見ると日本円で
10円にならないほどの金が入っていた。乞食と目を合わせないでやり過ごし、前に進ん
だ。近村の農夫が天秤棒の先に鳥を十匹以上ぶら下げて歩いてきた。日本の鳥と同じ色
であった。その農夫は何処まで行くのかついて行こうと考え、気づかれないような距離を
保ち、農夫の後からついて行った。どうやら市場に行くようである。俺はワクワクしてきた。
中国庶民の胃袋を満たす市場に行けると思ったら、俺の力はどんどん増加していった。
 いやー・・・・・、なんだこの賑わいは・・・・・。
               アメリカ・中国大陸馬賊隊・・・照沼重輝

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